兵庫・豊岡市出石町の「出石皿そば協同組合」が出願していた「出石皿そば」についての「地域団体商標」について、審査を勧めていた特許庁は内定に当たる「登録査定」を、このほど出した。正式に商標権が発生する商標設定登録は、3週間後になる見込み。同協同組合には、出石町の蕎麦店36店、製麺会社4社等が加盟している。従来、出石皿そばは、出石町でしか食べられない郷土蕎麦だったが、人気が高まっていることから、神戸や大阪方面等でも提供する飲食店が増えていた。
地域団体商標は、地域名と商品・サービス名を組み合わせた商標で、「地域ブランド」育成を目的に、2006年からスタートした制度。協同組合等の団体だけが出願でき、商標使用は団体加盟者のみに限られる。現在、全国各地で450件以上が登録されている。
蕎麦関連では、北海道・幌加内町の「幌加内そば」に次ぐ2例目。「出石皿そば」の登録基準は、出石焼きの皿に蕎麦を小分けして盛りつける等、地域に長年伝わってきた独特の「食べ方」や蕎麦の「打ち方」等で、こうした「伝統」を登録基準としているケースは、珍しい。
出石皿そば協同組合の広報委員長を務める中嶋勝巳さん(「如月」ご主人)は「4年前から進めてきた悲願のプロジェクト。加盟店が一層レベルアップする契機にしたい」と話している。
問い合わせ先:出石皿そば協同組合=0796-52-2113
リンク先:http://www.izushi.jp/sarasoba/
(蕎麦将軍.com)