日本蕎麦専門誌、本誌『蕎麦春秋』vol.16(定価500円)が、1月24日(月)に発売された。表紙は、山岡鉄舟や勝海舟、山本五十六等がひいきにしていた虎ノ門砂場(東京都港区)の主人・稲垣隆一さん。
特集は「江戸そばと『遊女』」。江戸時代、きらびやかな異世界をつくり出した「吉原」。吉原が「陽」なら、「陰」ともいうべき街娼「夜鷹」も江戸の名物。その江戸文化の光と影を支えたのが「蕎麦」だった。江戸、蕎麦研究家の岩崎信也さんが、「江戸そばと『遊女』」の歴史を丁寧に解説。また、蕎麦が登場する当時の浮世絵等もふんだんに掲載している。
蕎麦屋の主人の「人」にスポットを当てた「匠の流儀」では、こいけ(埼玉県秩父市)主人・小池重雄さん、松翁(東京都千代田区)主人・小野寺松夫さんが登場。「自分の腕が悪い」と思っていた小池さんに訪れた転機、研究心が強く何でもやってみる小野寺さんが辿った歩み等、両御主人の人柄が伝わってくる。
歴史ある蕎麦屋のルーツを紐解く「暖簾めぐり」は、明治34年創業で、首都圏を中心に約100店を構える「満留賀」を紹介。「まるか魂」と呼ばれる、現代に通じる人と組織の心理に触れた。
写真家「立木義浩の蕎麦行脚」では東京土山人(東京都目黒区)をピックアップ。立木さんも驚いた店内のモダンな造りや、立木さんの蕎麦屋におけるポリシーを紹介。
「JRで行く蕎麦の旅」は神奈川県鎌倉市。関東の古都に息ずく、気鋭の蕎麦屋、話題の蕎麦屋計7店を、江の電も駆使して巡った。「蕎麦三景」は、小嶋屋総本店(新潟県十日町))、七つ海堂(東京都世田谷区)、小松庵 向丘店(東京都文京区)の3店3品を取り上げた。
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(蕎麦将軍.com)