去る７月２６日、千葉県習志野市にある日本大学生産工学部津田沼キャパスの講義会場にて、「第７回千葉県そば大学講座」（以下、本講座）が開催され、約２７０名ものそば愛好家が受講した。
　本講座は、そば関連の知識やそば打ち打法の普及啓蒙と地域振興策、並びに生涯教育の一環として、０８年７月１３日に１００余名の受講生を迎え、千葉県千葉市の中村学園１号館で発足した。５回受講で「学士（そば学）」、７回受講で「修士（そば学）」、１０回受講で「博士（そば学）」の学位が取得できるのが特徴的だ。
　本講座開講にあたり、実行委員会を務める「千葉手打ち蕎麦の会」の瀧上韙明会長は、「発足当初は、人が集まるか心配でしたが、おかげさまで７回目の開講となり、嬉しい限りです。今後も毎年１回そば大学講座を開催する予定です。また、そば打ちを通じて仲間づくりと地域づくりを進めて参ります」と挨拶。
　１限目「だしとそばつゆ」、２限目「そばの生産と品質管理」、昼食休憩を挟み、３限目「そば道具を知る」と、美味しいそばづくりに大切な知識や道具を学んだ。４限目「プロの蕎麦打ちに学ぶ」（さらしなと２・８そば）は、３限目と同じ講師、「蕎遊庵」店主の根本忠明氏。根本氏がそば打ちを始めると、会場はざわめき立ち、各所から質問者が続出した。以降、根本氏の解説と、質疑応答が行われ、講義は終了時刻を過ぎても続けられた。
　今回、本講座開催にあたり、１９名が「学士（そば学）」、２９名が「修士（そば学）」の学位を取得。受講者は年々約２０名ずつ増加しており、来年は３００名超えが見込まれている。