NPO法人そばネットジャパン(代表理事/阿部成男)は日本の伝統的な食文化「手打ちそば」の振興と、そばを通じた社会貢献を目的とした団体。同法人は活動の一環として、手打ちそば文化の継承と発展を担う人材の育成のため、そば打ちの「そばづくりスト技能検定」を実施している。1月14日、15日の2日間に渡って、第7回目の技能検定が埼玉県で開催された。
そばネットジャパンのそば打ち技能検定は打ち上がったそばの出来栄えを重視している。そのため、合否の判定は、「水回しにおける均等な水の配分・練りの巧拙・延し厚の均一さ・そば切幅の均一さ・たたみ終了後の寸法」といった客観的に採点可能な部分を見て行われる。 技能検定では三級から六段までの段位を認定しており試験内容がそれぞれ異なる。三級では二八のソバ粉で400g分のそばを打つことになるが、段位が上がるにつれて徐々にソバ粉の量が増え、ソバ粉の種類も打つのが難しいものに変わる。今回開催の第7回検定から実施された最高段位の六段ともなると、二八のさらしな粉を1,000g打つことが求められる。
今回埼玉県で開かれた検定では79名が受検し、60名の段位認定者が誕生した。段位認定者の中には小学5年生(写真)の受検者もおり、今回は二段に挑戦し、見事合格を果たした。そして、今回開催された第7回検定で認定されたものを合わせると、これまで誕生した認定者は824名となった。