「富山やくぜん」を牽引する薬膳蕎麦 富山・富山市の蕎麦店「まるぜん」
投稿日時 2011-01-27 08:49:08 | カテゴリ: 最新ニュース一覧
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1月20日富山・富山市で、薬膳(食材と生薬を組み合わせた料理)を「富山やくぜん」として新たな観光資源に育てようと、「富山やくぜん普及推進会議」(電話=076-443-2071)が6つの認定基準を決めた。
同市内では、薬膳蕎麦「くすしそば」を提供する「まるぜん」(富山市千石町1-5-5)等、約10店舗が薬膳を打ち出した料理を提供しているが、これまで明確な基準はなかった。蕎麦の薬膳を出しているのは、「くすしそば」だけ。
今回決めた認定基準は、 〈1〉県内食材を使用 〈2〉厚労省が規定する約800種類の「食薬」のうち、最低1種類を使用 〈3〉うま味調味料などを控える 〈4〉食材の特徴を客に説明する 〈5〉研修会に参加する 〈6〉料理が独創的で視覚的にも優れている 以上の6点。
今後の予定は、5月に有識者らでつくる認定委員会を発足させ、1年に2回程度、料理店から薬膳を募集し、委員が審査し、6つの認定基準をすべて満たしている料理を「富山やくぜん」に認定する。今秋には、認定された薬膳の料理コンテストも開催する予定。
「まるぜん」は、約100種類の生薬と蕎麦粉を配合した薬膳蕎麦「くすしそば」を提供しており、中国の学術団体「中華中医学会」から、薬膳名店認定店として認められている。同認定店は全国に15店あり、6店が富山県にある。6店の内、蕎麦屋は「まるぜん」だけ。
「まるぜん」で薬膳蕎麦を出すようになったのは約20年前。窪田さんの父が、「富山らしい蕎麦を出したい」と考え、当時、富山医科薬科大学和漢薬研究所所長だった生薬学者・難波恒雄先生(故人)に相談し、約4年試行錯誤を繰り返して、薬膳蕎麦を完成させた。
その後も、薬膳研究会を開催し、薬膳のメニューの開発等に力を注いできた。窪田さんも大学卒業後、父に変わって薬膳研究会に出席し、研鑽を積んできた。窪田さんは、「曖昧な知識で薬膳を出され、薬膳に悪いイメージがつくと恐い、と常々思っていました。ですが、今回基準ができたことで、きちんとした知識に基づく薬膳だけが認定されると期待しています」と話す。1月から3月の毎週水曜、木曜限定30食「くすし三昧」(800円、ウコン蕎麦、オウセイ蕎麦、高麗人参蕎麦の3種類)を出している。
問い合わせ先:「まるぜん」=076-421-6932 リンク先:http://www.maruzen944.com/
(蕎麦将軍.com)
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