日本蕎麦協会が「全国そば優良生産表彰事業」の各賞を発表 2月14日
投稿日時 2011-02-23 18:44:00 | カテゴリ: 蕎麦業界ニュース
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2月14日、日本蕎麦協会は、2010年度の「全国そば優良生産表彰事業」各賞を発表した。この表彰事業は、蕎麦の生産技術の向上や、経営改善の面から創意工夫を行い、他の農家の模範となる生産者や団体の表彰を行うもの。
農林水産大臣賞・農家の部は、栃木・益子町の鈴木幸一さん、集団の部は、竜神農業生産組合(茨城・桜川市、代表・入野修さん)が受賞した。
鈴木さんは、「常陸秋そば」を栽培しており、作付け面積は67ha。良質な蕎麦を製粉するために色彩選別機・石臼を導入し、17都道府県の約150店に出荷している。
竜神農業生産組合は、「常陸秋そば」の種子更新を行い、蕎麦特有の香り、風味、甘味があるものを生産。土づくりでは自家生産ののバーク堆肥や有機質肥料、2年3作の輪作体系を行っている。安定所得確保のため、各蕎麦店のニーズに応じた生産に努め、固定価格の契約販売を実現している。作付けは約24ha。
竜神農業生産組合の代表・入野さんは、今回の受賞について、「予想外でした」と話す。「私たちはタバコと麦の生産も一緒に行っており、生産の中心はタバコなんです。蕎麦とタバコは適する畑が一緒で、とても相性がいいのです。タバコ畑には余計な肥料がない方がいいので、まず、蕎麦を育ててから、タバコを育てることで高品質のものができます。タバコ畑は14haあり、全国でもトップクラスです。また、蕎麦の乾麺の直売を12月〜3月の期間限定で行ってますが、これは趣味的な意味合いが強いですね(笑)」(入野さん)
また、「もっと蕎麦やタバコの生産に適した土地があるのですが、イノシシが多く、育てても全てエサになってしまいます。もし、栽培できれば、作付け面積はいまの倍くらいになりますよ」と、イノシシによる農作物被害の深刻さを語った。
【その他の各賞(敬称略)】 ◯農水省生産局長賞 (農家の部) 斉藤岳雄(長野・安曇野市) (集団の部) 「農事組合法人元気クローラ組合」(北海道雨竜郡雨竜町、代表清水昭彦)
◯全国農業協同組合中央会長賞 (農家の部) 柳田哲男(茨城・土浦市) (集団の部) 「谷口営農組合」(福井・永平寺町、小林一夫代表)
◯日本蕎麦協会会長賞 (集団の部) 「NPO法人かねさま蕎麦会」(新潟・津南町、滝沢元一郎代表) 「笠そば栽培促進協議会」(奈良・桜井市、森清人代表)
◯日本麺類業団体連合会長賞 (農家の部) 後藤慶治(山形・河北町)
◯全国蕎麦製粉協同組合理事長賞 (農家の部) 井上重治(福井・南越前市)
リンク先:日本蕎麦協会=http://www.nihon-soba-kyoukai.or.jp/
(蕎麦将軍.com)
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