彩蕎庵そば打ち強化合宿にて歴代「武蔵の国そば打ち名人」による名人戦「蕎王戦」が開催!

投稿日時 2024-05-10 13:55:26 | カテゴリ: 最新ニュース一覧

 5月4日、5日の2日間、本誌『蕎麦春秋』で「『そば打ち名人』への道程」を連載中の安田武司氏が塾長を務めるそば塾彩蕎庵のそば打ち強化合宿が、志学会高等学校(埼玉・北葛飾郡)にて開催された。参加者はおよそ40名。4日には初の試みとして、歴代の「武蔵の国そば打ち名人」による名人戦「蕎王戦」も併せて行われた。
 プログラムは
・安田氏による講演「『安田流そば打ち法』とは」
・蕎王戦
・名人達のそば打ち
・彩蕎庵会員達のそば打ち
の4部構成。参加者多数により2グループに分かれての進行となった。

 安田氏による「『安田流そば打ち法』とは」と題した講演では、ありがちな悪い例の実演も交えながら「安田流そば打ち法」のデモ打ちが行われた。「安田流そば打ち法」とは安田氏が先人の技術や考え方を尊重しながら、科学的な実験や観察を経て考察したそば打ち法。安田流で特徴的な菊練りと同時の角出しや、真上から押しつけるように行う波延し、四つ出しや本延しで厚みを揃えるためのテクニック等を披露した。



 続いて行われたのは蕎王戦。今回は初回ということもありお試しの開催となった。参加者は仲山徹氏(武蔵の国そば打ち名人戦初代名人)、小川喜久次氏(同2代名人)、原秀夫氏(同5代名人)、掛札久美子氏(同6代名人)、小林秀美氏(同7代名人)、渡部結花氏(同8代名人)の6名。午前、午後に分かれて3名ずつ実施された。審査員は安田氏、ほしひかる氏、横田節子氏、西川朋子氏の4名。「武蔵の国そば打ち名人戦」では茹で審査まで行われるが、今回はそば打ち審査のみ。名人達は流石の手つきで、水回しから、捏ね、延し、切り、そして片付けまでの工程を45分ほどで終わらせた。終了後は打ち上がったそばに観客が集まり、名人達の見事な技術に感嘆の声が上がっていた。



 閉会式にて安田氏は「皆さんレベルが高く拮抗しており、甲乙つけ難かった。名人達のそば打ちを見ることができて私も大変勉強になりました」と講評した。審査の結果、1位に選ばれたのは仲山徹氏。しかし、今回は蕎王戦の前哨戦ともいうべき戦い。期待高まる本戦は11月16日に開催を予定している。






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