第12期深大寺そば学院開講!
投稿日時 2024-08-08 14:43:45 | カテゴリ: 最新ニュース一覧
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「無(ムー)眼(ゲン)耳(ニー)鼻(ビー)舌(ゼツ)身(シン)意(ニ)……」。深大寺そば学院の講座は、仏教の精神に触れながらそばの知識と実技を学ぶことから、毎回『般若心経』の合唱で始まる。 深大寺そぱ学院の修学期間は6月の開講式から3月の修了式まで計10回。講座は「そば栽培」「そば打ち」「座学」の三講座からなり、定員は毎年20名。 そのうち「そば栽培」は、生命の尊さを学ぶためとして重きを置いている。種蒔き(8月24日)、収穫(11月上旬)、脱穀(11月中旬)、そば挽き(1月25日)を深大寺一味会の指導により体験。 「そば打ち」は12月、1月、2月の3回、調布市そば打ち会による指導で行われ、3月の修了式には、各自が本尊の宝冠阿弥陀如来像にお供えするそばを打つことになっている。 「座学」は6月の開講式には張堂興昭学院長(浮岳山昌楽院深大寺第89世)による仏教講話(十界等の話)、7月にはほしひかる學監(江戸ソバリエ協会理事長)による「深大寺蕎麦学」講座が行われた。また10月には、下記の課題のうちから各班(全五班)が選択し、班毎に研究発表をすることになっている。
1、深大寺そば史の史料として知られる『江戸名所図会』の「深大寺そば」の項を私達の班はこう読み解いた。 こちらは、今期の講義で最も関心をもった課題を研究発表するもの。 2、「深大寺そば」発展のために私達の班はこうしたい。 こちらは、そばのルーツに繋がる「寺方そば」を世界で唯一残す「深大寺そば」を、普及・発展させるための企画を発表するもの。 寺方そばとは、寺院でソバを播いて打つところまでを行うそばのことで、中国の寺院で点心料理として食されていたそばを導入し、京の寺院で食べられていたことに端を発する。どのような研究発表が行われるのか、注目したい。
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