2010年の蕎麦品種登録は過去最多の9品種
投稿日時 2010-12-16 13:21:47 | カテゴリ: 最新ニュース一覧
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今年、新たに品種登録された蕎麦新品種が過去最多の9品種に上ったことがわかった。
ルチン含有量が多く、蕎麦以外の加工食品や健康食品等への応用が期待されるダッタン蕎麦が4品種、普通蕎麦が5品種という内訳。農業・食品産業技術研究所(北海道)は、ダッタン蕎麦2品種(北海T9号、北海T10号)、普通蕎麦1品種(レラノカオリ)の、計3品種を登録した。ダッタン蕎麦2品種は、スプラウト(発芽野菜)用として開発されたピンクとグリーンの色鮮やかなもの。「現在、ピューレ状にして、野菜ジュースにすることを食品メーカーと共同研究中」(農業・食品産業技術研究所 北海道)だ。
宮崎県からは、1982年以来、およそ30年ぶりに新品種(宮崎早生かおり)が登録された。県内で主流の「鹿屋在来」が交雑等のため品質安定化が難しくなったため、「鹿屋在来」から集団選抜した品種を登録した。熟性(開花期)が早く、開発した宮崎県総合農業試験場では「春まき蕎麦としても、県内での普及を図りたい」と話している。
蕎麦の品種登録数は、2005年頃から毎年2〜3種類というテンポで進んでいた。前年の09年の登録は2品種だった。今年の一気の増加は、昨今の蕎麦ブームが品種開発という上流部門にまで押し寄せた形だ。現在登録されている蕎麦品種は全34種類。
<2010年に登録された蕎麦品種一覧>*登録順 品種名(育成権者名) 「ダ」はダッタン蕎麦、注記なしは普通蕎麦 ▼大禅(トキタ種苗、足立泰二、日穀製粉)ダ ○春のいぶき(農業・食品産業技術総合研究所 熊本) ▼さちいずみ(同) ○宮崎早生かおり(宮崎県) ▼北海T9号(農業・食品産業技術総合研究所 北海道)ダ ○北海T10号(同)ダ ▼レラノカオリ(同) ○タチアカネ(長野県) ▼信濃くろつぶ(信州大学、タカノ)ダ
(蕎麦将軍.com)
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