長野・松本市島立にある博物館「松本市歴史の里」内「工女宿宝来屋(こうじょやど・ほうらいや)」で、12月12日まで企画展「奈川の昔の暮らし〜ソバづくり〜」(入館料大人400円)が行われている。
今回の企画展は、松本市重要文化財に指定されている「工女宿宝来屋」が、元は県内の旧奈川村(現松本市奈川地区)から移築されてきたという経緯をきっかけに企画された。
郷土蕎麦「とうじ蕎麦」で知られる蕎麦どころ旧奈川村は、昭和20年代まで「主食」として蕎麦栽培が盛んに行なわれてきた地。今回の企画展では、その当時の様子を詳報。栽培法等を再現するために、機械や化学肥料を使わない方法で蕎麦をつくり、収穫、脱穀、調理を行ない、資料として記録。その調査結果を、18分の映像と、鎌や鍬等約30点の展示物、解説パネル等とともに説明している。
「奈川村に縁のあった方が展示を見に来られて『昔はこうやって蕎麦をつくっていた』と大変懐かしがっていらっしゃった。いまでは醤油ベースのつゆで頂く『とうじ蕎麦』も、昔は味噌ベース。蕎麦ファンの方にも、大変参考になると思います」(松本市歴史の里・臼井邦彦学芸員)
問い合わせ先:松本市歴史の里=0263-47-4515
リンク先:http://www.matsu-haku.com/maruhaku/guide/rekishinosato/index.html
(蕎麦将軍.com)