11月15日〜17日、さいたま新都心けやきひろばで、「東日本連携・創生フォーラム 郷土そばフェスタ」が開催された。会場には手打ちそばや特産品のブースが出店し、多くの人々で賑わった。
手打ちそばコーナーに出店したのは、地元・埼玉の「そば塾 彩蕎庵」を始め、長野や福井、新潟、北海道のそば打ち団体。新潟・十日町からは「そば処 小嶋屋」の小林均社長が運営したへぎそば。また、高遠そば、越前おろしそば等、各団体の地元の郷土そばが振る舞われた。
一方、各地の名産品や地酒等が販売された特産品コーナーには、そば打ち愛好家には見逃せないブースも。
それが、新軽量のそば切り包丁の販売ブース。そば包丁は重いものになると1kg前後もあり、長年そばを打っていると多くが腱鞘炎に悩まされるのが常だった。だが、彩蕎庵塾長の安田武司さんの監修の下、東京大学・工学博士の朝倉健太郎さんの特許技術「異材嵌合製法」と橋本エンジニアリングの軽量化技術によりそば切り包丁の超軽量化を実現。軽量強度材と刃物材を結合させることでチタン合金製が500g、アルミニウム合金製が400g、マグネシウム合金製に至っては345gという超軽量。15日には、朝倉さんによる発表会も行われた。
イベント名にある「東日本連携・創生フォーラム」とは、東日本の各新幹線沿線の自治体が連携して、人口減少や高齢化社会への対応を図り、将来にわたって活力ある都市の実現を目指すもの。そばフェスタ事務局長の小川喜久次さんは、次のように話す。
「さいたま市が主催して、すでに3回のフォーラムが開催されています。その具体的な試みの一つが、今回の郷土そばフェスタ。こうしたイベントは初めてだったので、集客や運営に不安がありましたが、多くの方が足を運んで下さいました」。また、実行委員長の安田武司さんは「運営面でも何かが足りないとなっても、出店ブースやボランティアの方が協力し合って、足りない物がすぐに調達できたりしました」と。
自治体の連携だけではない。そばを通じて人と人、草の根レベルでの連携も図られたようだった。