信州大学名誉教授の井上直人氏が執筆した『そば学』(柴田書店刊)が発売されている。定価は本体1,800円(税別)。
近年ブームとなっている「そば」。日本食として親しまれているそばは、日本人はもちろん、外国人でも食べている人が増加。人気が高まるそばは、なぜおいしく、人々を魅了するのか。本書ではそれが記されている。内容は、そばがいつの時代からつくられ、食されるようになったのか史実を交えて考察されている。また、ソバの実の収穫時期の違いによる味や成分の比較、「おいしい」と知覚する要因である「味覚心理」「食心理」についても語られている。数々のそばの知識を農学、民俗学、心理学、工学等を取り入れて解説された本書は、そば学を発展させるだけでなく、そばが持つ可能性を世に広げることだろう。
著者:井上直人
信州大学名誉教授
農学博士
日本そば大学学長
題名:『そば学 sobalogy──食品科学から民俗学まで 』
出版社:柴田書店
価格:1,800円+税