投稿者 : sobashogun 投稿日時: 2018-08-13 14:43:58

 7月28日、第11回「千葉県そば大学講座」が日本大学生産工学部津田沼キャンパス(千葉県・習志野市)にて開催された。当日は台風という悪天候にもかかわらず、約400人が会場に集った。同講座は2008年からスタートし、そばに関する知識、そば打ちの技法などの普及によるそば文化の推進と、地域復興策、生涯学習活動の一環として毎年行われている。
 講座は3部に分かれ、第1講目は、今年5月に惜しまれながら閉店したそば屋「手打ちそば ながいけ」の店主・長池泰弘氏による「粗挽そば打ちの基礎知識」に関する講演。名店を営んできた長池氏の話を聞ける貴重な機会を逃すまいと、受講生は熱心に耳を傾けた。
 第2講目は、NPO江戸ソバリエ協会顧問の稲澤敏行氏による「そばの魅力」に関する講演。「海外から見た蕎麦という食べ物」(蕎麦をどういう風に日本は変えていかなければならないのか)、「仏教寺院で出会った蕎麦」(蕎麦の原点を知る)、「だったん蕎麦」(最近の蕎麦の情報について)という3つのテーマから蕎麦という食べ物を紐解き、多角的に学べる内容であった。
 第3講目は「華麗なる蕎麦打ちの共演」と題して、第1講目でも公演を行った長池氏と、会津磐梯そば道場主宰・長谷川徹氏による蕎麦打ちの実演が行われた。長池氏は粗挽き粉を使ったそば打ちを、長谷川氏は古式会津磐梯流丸打ちというそばの打ち方をそれぞれ披露した。実演中、受講生はその都度気になったことを自由に質問できるという形式で進められ、美味しいそばをつくるために技を盗まんとする受講生達は積極的に質問を投げかけた。
 講義の後には学位授与式が行われた。そば大学における学位とは、そば大学の講座に5回出席したら学士号を、7回出席したら修士号を、10回の出席に加えて提出した論文の合格によって博士号を認定されるというもの。今回は7名が新たに博士号を取得した。
 授与式が終わった後は、任意参加で懇親会が行われた。各々そば談義に花を咲かせたことだろう。





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