１０月２２日、「武蔵の国そば打ち名人戦」が、志学会高校体育館（埼玉・北葛飾郡）で開催された。本大会は、今年で４回目となり、「有名なそばどころである『武蔵の国』で、卓越したそば打ち技術を身に付けた者達が競って名人を決める」というものだ。
　選考は、予選では「そば打ちの実技」、決勝で「茹で、食味審査」を行う流れだった。
　今回の出場者は２９名。予選は３組に分けて行われた。制限時間４５分（特殊な打ち方の場合はプラス１０分）の中で、皆思い思いにそばを打った。
　決勝には、９名が進み、茹で、食味審査に臨んだ。今大会から２０点分の「茹で審査」が加わり、茹での工程は、選手各自が会場設備を利用して行い、適切な湯量と温度、そばの投入方法は的確か、かき混ぜ方等、２３項目に渡り審査が行われた。
　結果は、４代名人位に前田幸彦さん（富山県）。準名人位、掛札久美子さん（茨城県）、加地豪さん（北海道）の２名。努力賞は、篠崎正夫さん（千葉県）が選ばれた。また今大会からは、名人位に「埼玉県知事賞」が授与されることになった。
　実行委員長の安田武司さん（そば塾　彩蕎庵塾長）は、「来年からはもっと素晴らしい大会にするため、皆さんに手伝って頂いて、日本中で『武蔵の名人』といわれたら素晴らしいそば打ち名人であり、この大会は素晴らしいといわれるように祈念致します」と挨拶した。

写真（上）、予選のそば打ちの様子
写真（中）、受賞者。左から掛札久美子さん、前田幸彦さん、加地豪さん、篠崎正夫さん
写真（下）、受賞者と大会役員及び審査委員