5月21日(土)、日本そば打ち名人会は、東日本大震災被災者である福島県双葉町の住民1,200人が避難している旧騎西高校(埼玉県加須市、2008年閉校)に、1,000食の「手打ちそば」を振る舞った。
同会の約35人が石臼の挽きたてそば粉を使い、ゆで釜3機で午前11時から午後13時までの120分間で1,000食の手打ちそばを提供。双葉町民は茹でたての手打ちそばに舌鼓を打った。おかわりの最高は、「被災者5杯、職員3杯」だった。
そばを食べた被災者は、「いつもお弁当ばかりで、飽きたのでよけい旨い。元気が出る」と語った。役場の責任者からは、「1,000食も沢山の手打ちそばをご提供頂いて感謝しております」との声もあった。
当日の模様は、ニッポン放送「徳光和夫のとくもり歌謡サタデー」で実況中継された。レポーターを務めたのは、同会上席研究員・福島和可菜さん。レポートだけでなく、そば打ち、荷物の運搬、配膳、激励までこなしていた。
同会主宰の長尾喜司男さんは「各地のそば祭り等に参加し、相応の経験はありましたが120分間で1,000食の提供は初めての経験でした。今後の被災者支援活動の課題は、就労支援と考えています。当会の強みは教える事なので、被災者の方々にそば打ちを習得して頂く支援を考えております。元気でやる気のある被災者に対し、『そば打ち教室』の受講料免除を計画しています」と、今後の被災者支援活動の予定を話す。
HP:日本そば打ち名人会=http://www16.ocn.ne.jp/~sobauchi/
(蕎麦将軍)