蕎麦による地域振興に取り組んでいる「会津そばトピア会議」が、20周年を迎えた。1月30日に記念式典が開催された。
同会議は、会津蕎麦の全国的な認知度を高め、日本一の蕎麦を目指すために、行政、JA、蕎麦店、製麺業者、蕎麦生産組合、商工会等の関係者によって設立された。
これまで、栽培から蕎麦店の経営までを勉強する「会津そばトピア塾」の開催、山都町と共催で「第1回日本新そばまつり」を開催(1994年11月)、日本初の「全国そばサミット」も実施した(2010年3月)。
大きな功績の1つとして、小沢章会長(「蕎邑」主人、福島県喜多方市山都町中石打場3261-3、0241-38-3344)が取り上げるのは、行政と協力して開発したオリジナル品種「会津のかおり」だという。
「常陸秋そばや、出羽かおり等、全国的に有名な蕎麦どころには、オリジナル品種があります。同一の品種を県内でつくることで、ようやく他の有名な蕎麦どころに肩を並べることができます。会津のかほりが果たす役割は大きい。これまでの20年は裾野を広げることに注力しましたが、これからの10年は全国の蕎麦に負けないようレベルを上げることに努力していきます」(小沢会長)
また、唐橋宏元会長(「桐屋権現亭・夢見亭」主人、福島県会津若松市上町2-34、0242-25-3851)も「20年やってきて、成人式ができてよかった。道半ばですが、ようやくこれから大人の活動ができるのかなと思っています」と話している。
(蕎麦将軍.com)