夏の土用の期間に提供する「献上寒晒しそば」の仕込みが長野・茅野市内で始まった。茅野市の寒晒し蕎麦は、同市内の蕎麦店主、生産農家等でつくる「そば産業推進会議」が5年前から手がけており、ブランド化をはかっている。

　1月9日、八ヶ岳山麓から流れる清流に蕎麦の実を浸け込む作業を行った。およそ10日後に引き上げ、蕎麦生産者の田圃等で自然乾燥させる。今年は昨年よりも多い約1tの蕎麦の実を市内数カ所で浸す。例年よりも少し早い7月初旬から約1カ月間、市内の手打ち蕎麦店12店舗で販売する予定。提供店舗は「献上寒晒しそば」と染め抜いた緑ののぼりを立てる。

　推進会議では「徐々に茅野の寒晒し蕎麦が定着してきた。今後はより一層、レベルアップを図りたい。寒天や凍み大根（極寒を利用した凍結乾燥によって干し上げられる乾燥大根）、蜂の子ご飯等、茅野の特産品と寒晒し蕎麦をセット提供する店舗もあるので、豊富な茅野の食材も楽しんでほしい」と話している。

＜「献上寒晒し蕎麦」提供12店一覧＞
▼民宿 朝日ヶ丘
○そば圧 蓼科高原店
▼そば処 　やまなみ
○横田温泉旅館 遊楽庵
▼味処 長寿更科
○呉竹房
▼そばのさと
○よもぎ庵白鳥
▼更科そば
○味彩房 かなめ
▼食事処 みどり
○峠の茶屋

問い合わせ先：茅野商工会議所＝0266-72-2800
リンク先：http://www.chinocci.or.jp/kanzarashi/


（蕎麦将軍.com）