松本市がロシア・モスクワ市内に、地元特産の蕎麦等を展示販売する観光・物産アンテナショップを開設した。日本の商社が出資する日本食スーパー「ジャプロ」の一角を借り、松本市産の蕎麦、トマトジュース、市内の酒蔵の地酒等を展示即売しているもの。松本城等の観光地の写真展示、ロシア語による観光パンフレット配布や映像上映等も行い、「『長寿と健康のまち』『観光都市』といった松本の魅力をアピールしている」(市企業立地推進課)。
蕎麦関連商品では、市内の製麺会社「鎌倉麺業」の半生蕎麦(つゆ付き)、「日穀製粉」の蕎麦茶を販売している。
松本市とロシアは、2年ほど前から経済交流をしている。2008年に松本市の菅谷昭市長がモスクワを訪問した際、この物産専門店を視察したほか。昨年、出資している商社が農林水産省のアンテナショップ開設事業を受託し、松本から蕎麦を出品したところ完売するといった経過を踏まえ、開設が決まった。
蕎麦の実のお粥(カーシャ)等、ロシアにも蕎麦食文化がある。「経済交流で松本市を訪れるロシア人にも、蕎麦切りは好評」(市企業立地課)だそうで、今回のアンテナショップは、ロシアに「蕎麦ブーム」を起こすきっかけになるかもしれない。松本市では、モスクワで蕎麦打ちを披露する等の「蕎麦交流」の企画もあたためている。
(蕎麦将軍.com)