長崎・諫早市高来(たかぎ)町で初めて「新そばまつり」が12月5日に開催され、「幻の高来そば」が振る舞われた。
この「幻の高来そば」は、高来町金崎地区の蕎麦農家約28軒で、先祖代々で受け継がれてきた蕎麦。小粒で粘度が高く、香りが強いのが特徴。製粉業者からは、「幻の蕎麦だ」と高い評価を受けていたが、これまでは門外不出の蕎麦だった。
今年、ようやく蕎麦農家から許可がおり、7月22日に、旧高来町青年団OB約30人が中心となり「幻の高来そば振興協議会」が設立され、蕎麦の生産から加工、販売までを行うこととなった。地元農家から約100kg弱の種子を譲り受け、約4haで栽培し、約4tが収穫された。
「新そばまつり」には約3,000人が来場し、約1,700食が完売した。「幻の高来そば」は「どろりそば」という食べ方で提供された。
これは、茹でた蕎麦を冷水で冷やさず器に盛り、お玉一杯の蕎麦湯と醤油、ゆずこしょう等の薬味を入れる、この地方独特の食べ方。
同振興協議会事務局長で、町内の直売施設「轟街道ふれあい市」社長の松永孝典さんは「これから生産量を増やしていき、町興しの一環にしたい」と話している。
問い合わせ先:幻の高来そば振興協議会事務局=0957-27-7500(轟街道ふれあい市)
(蕎麦将軍.com)