旅行代理店のHISと江戸ソバリエ協会のコラボレーション企画、「日本体験ツアー・江戸ソバリエから学ぶ耳で味わう蕎麦」が開催されている。訪日外国人観光客向けに、蕎麦打ちから蕎麦を食べるまでを体験できるツアーで、現在は不定期開催。
　
　このツアーは、2007年から開催されており、2〜3人のツアー客に英語通訳と江戸ソバリエ等のスタッフが同行し、「蕎麦上人」（東京都台東区駒形2-7-3）で行われる。「蕎麦上人」の3階には、蕎麦職人養成のための蕎麦教室があり、そこで蕎麦打ちを体験し、階下の店舗で蕎麦を食べる。1回1時間半ほどの予定だが、熱心な参加者が多く、毎回2時間以上になるという。

　江戸ソバリエ協会の三上卓治さんは、「毎回参加者の方には非常に喜んで頂いております。ただ、蕎麦や日本文化を説明する時、『粋な』とか『のどごし』等、日本語特有の表現を外国の方に伝えるのが難しいです」と話す。

　同行スタッフの江戸ソバリエ・谷岡真弓さんは、「参加者には、ヨーロッパやアメリカの方が多いですね。事前に日本文化の知識がある人が多く、お箸等も使えないという人はほとんどいません」とのこと。印象に残ったツアー客は、フィンランドから来た18歳くらいの女の子2人組。日本の漫画で読んだ食べ物を、実際に食べたくて、アルバイトで貯めた小遣いを叩いて来日。絵でしか知らなかった蕎麦を食べた時に、その味にびっくりした顔が印象的だったという。「寿司、天ぷらだけじゃない、日本の食文化を知るきっかけになればいいですね」と、このツアーの意義を話す。

　　
問い合わせ先：江戸ソバリエ協会＝toiawase@edosobalier-kyokai.jp
リンク先：http://www.edosobalier-kyokai.jp/


(蕎麦将軍.com)