食生活に関する健康・環境・農漁業・文化・マナー等の情報を通じて、健全な生活を営む人間を育てる「食育」に対する社会的関心が高まっている中、東京ガスは「食育」に関する最新の知見を広く世の中に伝えることを目的とした「東京ガス食育クラブ」を今年5月に発足させた。
構成メンバーは、委員長として服部幸應服部栄養専門学校理事長・校長、委員は田中健一郎帝国ホテル総料理長、室田洋子聖徳大学教授、小嶺嘉代子全国小学校家庭科研究会会長、小林信久日本ガス協会業務部長、村関不三夫東京ガス執行役員リビング企画部長。オブザーバーとして農林水産省職員や、お茶の水女子大学大学院教授が協力している。
8月24日には東京・丸の内の丸ビルホールで、「『東京ガス食育クラブ』発足記念シンポジウム」を開催した。
第1部は、田中帝国ホテル総料理長が、MOMAJ(フランス農事功労章受章者協会)と協力して、子どもの味覚レッスンを開催したことについての講演を行った。続いて服部委員長、柏原卓司農林水産省消費・安全局消費者情報官、小西雅子東京ガス「食」情報センター主幹の3人で、「食材と調理が生み出す健やかな生活」をテーマに鼎談。
服部委員長は「農業体験や親子料理教室だけではない、『食育』を日本全体で考えていきたいですね」と語った。第二部では小西主幹が「子どもの『5感育成』をめざした東京ガスの取り組み」を講演し、シンポジウムは盛況のうちに終わった。
東京ガスは、大正時代に料理教室を開始、1992年からは「キッズインザキッチン」という子ども向け料理教室もスタートさせる等、「食育」の概念が生まれる前から、炎というエネルギーを通じて、様々な食育活動に取り組んでいる。
(蕎麦将軍.com)