手打ちと機械を使った「角が立ったそば」


そば打ちは手と機械のハイブリット方式。硬め打ちでしっかり包丁が入っているので角が立ち、味が濃厚で噛んだ時に香りが鼻から抜けるそばになっている。一番人気の「山賊」（1,650円）は、薄口仕立てのつゆに、鴨肉団子やきのこ、青菜、水菜等、具沢山の一杯。

戦後から続く「町のおそば屋さん」


70年以上にわたり、3代続く老舗。2年前に店主が亡くなってからは妻の丹羽純子さんが女将として店を切り盛りする。そばは国産の粉を使用し、二八打ち。そば独特の香りと甘みが強く、噛み締めると歯に軽く跳ね返ってくるような感触がある。

こだわりのだしがそばの味を引きたてる


「三色そば」（1,188円）は、変わりそば（上左）とせいろ（上右）、田舎そば（下）の3種類のそば。変わりそばは、取材時は「胡麻切り」（2月）。そば以外では、特製のだしに漬け込んだ「アボカド漬け」（486円）も人気。

変わりそばと豊富な酒肴が人気


そばは細かく挽かれたそば粉を使用し、モチモチとした食感が特徴。変わりそばが人気で、内容は季節に応じて異なるが”バジル切り”が評判。また、酒肴に定評のある本陣房で修行を積んでいるため、そば前にピッタリのつまみから刺身や焼き物まで何でも揃っている。

和食料理人のセンスが光る季節のそば


古民家風のしっとりとした佇まいの店。素材に強いこだわりを持ち、そば粉は石川県鳥越産の在来種を軸に、1ヵ月ごとに産地を変えている。人気メニューは2、3ヵ月ごとに変わる季節のそば。2017年4月からの「茄子天と九条葱の冷がけ」（1,200円）は九条ネギのさわやかな味と食感が初夏を感じさせる。

味わい深いそばとコーヒーが楽しめるお店


「ざるそば」（800円）は、時期に応じて、さまざまな産地の粉を弾いているが、お気に入りの千葉・酒々井産は、独特の香りと甘みが特徴。手打ちそば以外にも、石臼で豆を挽いた自家焙煎のコーヒーも提供している。