せいろ、田舎、粗挽き 3種類のそばが味わえる


45年前から出前を中心に営業を続けていた本店だが、2019年6月のリニューアルをきっかけに六四そばを二八に変え、来店中心の営業形態に変更した。大和芋と卵白を合わせたメレンゲ状の付けとろろにブランド卵の黄身がかかった「つけとろ」（980円）がインスタ映えすると人気を博している。

インパクト抜群の極太十割そば


本店名物の「田舎そば　太打ち」（820円）は3種の異なる粉をブレンドした十割そば。割り箸を上回る極太の麺は豊かなコシと強いソバの風味を楽しめる。焙煎グルミの香味が漂う特性の胡桃汁は新潟の名物そばを参考にした逸品で、これを目指して遠方から足を運ぶそば通も多い。

そば打ち職人とフレンチシェフの共演


「トマト風味の京鴨つくねせいろ」（2,080円）は、細打ちの「もりそば」と太めの「粗挽きそば」の2種類を味わえる。いずれも10割で、茨城県の常陸秋そばを自家製粉して提供している。

群馬県産ソバ粉の十割そば


「天せいろ」（1,680円）や天ぷらも魅力だが、かの名店「大木戸矢部」で修業した店主の確かな技量に裏打ちされた十割の細打ち麺も負けず劣らず。啜りやすさとソバの風味を両立した逸品。本枯れ節のカツオ節をふんだんに使ったつゆはそばの味を感じられるように塩気を抑えている。