築300年の古民家で手繰る二八そば たまきやの店舗は江戸時代からの古民家をリノベーションしたもの。 歴史的建造物でそばと季節の野菜やジビエ等の地場食材を使った料理が楽しめる。 「もり蕎麦・カツセット（カツのせ卵かけご飯）」（1,300円）は伊那谷の名物B級グルメ・ソースカツ丼を、 刻んだたれカツを載せた卵かけご飯にアレンジしたもの。 そばは喉越しに優れたコシの強い二八そばとなっている。

創業50年の老舗で味わう昔ながらの「からつゆそば」


「からつゆそば」（880円）。煮干しのだしとおろし汁を合わせたものに焼きたての信州味噌を溶かしたつゆで食べる高遠そば。1972年の創業時から変わらないメニューだ。

9種類もの具材が入った「けんちんそば」


「古式けんちんそば」（1,900円）。大根、人参、牛蒡、芋がら、隠元、里芋、長葱、茄子、銀杏の9種類もの具材がたっぷりと入ったけんちんそば。そばは茹で置きしたものを使い、甘汁は本鰹節をもとに、宗田枯節、鯖枯節を使い本返しと合わせてつくられている。

スパイシーな味わい「茄子カレー汁せいろ」


同店の創作そばとして知られている「蒼凛特製 茄子カレー汁せいろ」（1,350円）。カレー風味のつけ汁は、トマトや挽き肉、生姜、ニンニク等を炒めたキーマカレーがベース。さっぱりとした口当たりで、スパイシーな香りが鼻腔をくすぐる。

つゆのみならず製粉にもこだわる高遠そば 高遠そばといえば“からつゆ”だが、 同店はつゆのみならず製粉にもこだわった高遠そばで人気を集める。 「十割そば（高遠）」（1,550円）は、 信州そばの原種ともいうべき希少品種・入野谷在来の田舎そばを焼き味噌を溶かしたつゆで食べる。 カツオ、 サバ、 ムロアジ、 昆布からだしを取ったつゆは、 優しい甘みのすっきりとした味わいだ。

3種のつゆ と自家製粉した4種のそば


3種類のそばが楽しめる「高遠三昧」（1,800円）。そばは左から順に「玄」「抜き」「田舎」で、江戸時時代からの高遠伝統の味を楽しめる。さらに同店では、高遠町由来の品種「入野谷在来」も取り扱っている。