そば職人歴40年の店主


そば職人歴は40年ほどになるが、焼物や絵、釣り等が得意で多才な店主。海の目の前に店を構え、「イカポン」「合わせサヨリ」等、肴のメニューも充実している。写真は自慢の「ざるそば」と「天麩羅そば」。

豪快な「冷し祝そば」


店主の姓が「祝（ほうり）」。佐渡には多い姓で、出雲から来たといわれている。「冷し祝そば」は、卵焼き、かまぼこ、トマト、キュウリ、ワカメ、海老がのった、色とりどりで豪快な。

「名物女将」の心意気を伝承

女性のそば打ちが珍しかった時代、苦労しながらそば屋を開業した女将。その、女将の心意気から出汁の取り方までを受け継いだそば打ち職人が支えている。焼き鰹の本節を一時間半かけて旨味を引き出した出汁。季節折々のそば粉を厳選し、限定で出す十割と、喉ごしのよさを重視した二八がある。

趣味が講じて脱サラしたそば職人


店主は郵便局員時代に、休日を利用して佐渡から群馬・前橋のそば教室に通ってそば打ちを修得した。2005年2月に開店。「蕎麦ぜんざい」「蕎麦稲荷」等の工夫をこらしたメニューがある。写真は夏期限定の「冷し蕎麦」。冷し中華と同じ具材がのっていて、さっぱり食べやすい。

無限の可能性を感じさせる「烏賊墨蕎麦」


そばと烏賊墨。主張の違いを調和させ、試行錯誤の末に完成した「烏賊墨蕎麦」。そばのつなぎは、雄山火口（おやまぼくち）という山ごぼうの一種の綿毛や、天然の山葡萄の葉脈を山で採取し、長時間かけて抽出したものを使用。店内は天井が高く、広々とした空間が広がっている。

旨いものは、いい素材


『旨い』は、「いい食材」＋「旬」＋「創意」＋「料理の腕」という理念から、名物の「穴子の天麩羅」、冬期限定の「青ねぎおろしそば」、夏期限定の「ひや賀茂茄子そば」等が誕生。ミシュランガイド星獲得店。