〝もりだけでも4種類〟のこだわり


　開店が2010年というまだできて間もない店舗だが、もりそばだけで4種類のそばを打つというこだわり。そのこだわりは強く、そばのできに納得できない日は、クローズしてしまうことも。徹底したそばへのこだわりは期待を裏切らない。

金土日のみ営業の隠れた人気店


　一見すると、普通の個人住。営業日が金、土、日のみと、変わったそば屋だが、そば粉は石臼手挽きで、季節により、2種類のそばを使い分ける。そばは美味く、値段は手頃。手製の牛乳とイチゴのババロアも絶品だ。

手打ち、石臼挽きのそば


　メニューには３種の「天ぷらせいろ」がある他、「納豆もり」はひきわりの納豆につゆを加え頂く。香りがあり美味い。

珍しい出雲そばを食べられる店


　珍しい出雲そばを食べられるこの店。1回に3〜4人前しか調理できない。「割子そば」は、海苔、アサツキ、もみじおろしを載せ、つゆをぶっかけ、かき混ぜて食べる。一見ならぬ、一食の価値あり。

すべて手作りで提供


　この店のそばは、店主の「体に優しい物を」という想いが込められている。そのため全てを手づくりで、看板メニューの「たちばな一揃え」は三味（せいろ、田舎、もり）に天ぷら、鴨南蛮が揃った物。店主の想いが伝わってくるような一品だ。

十割そばを辛味大根と一緒に頂く


　そばは十割で打っている。メニューの1つ「高遠大根からみそば」は、ジーンとくるぐらい辛いが、それがいい。冬場に冷たいそばを注文した人には「暖まるように」と、つゆに人参、里芋等といった具が入っている、福島の郷土料理「小づゆ」が付く。