会津の食文化の神髄が宿る


会津でも選び抜かれた1級品のそばを使う。会津では、「そばもち膳」（写真、1,450円）のような、手のかかる御馳走を供するのが最高のもてなし。そばはそば十割、つなぎ一割等、好みに応じて選ぶことができる。餅も、こしあんや「じゅうねん」とよばれる胡麻に似た香りを持つあん等、好きなものが選べる。

そば研究会を主宰するご主人


ご主人は、そば屋や農家を集めて蕎麦研究会を行っている。店では尾花沢産の玄蕎麦だけを使う。そばには挽きぐるみ、「かいもち」（そばがき）には丸抜き。これを石臼を自家製粉する。

野菜料理も楽しめるそば店


西麻布の景観に合った、モダンで上品な佇まい。そばは、しなやかで香り強く、辛めのそば汁につけることで、キリッと冴えた味わいになる。初めての来店なら「もりそば」（720円）がオススメ。また、「茄子とにしんの炊き合せ」（1,030円）等、野菜料理にも定評がある。

自慢の『肉そば」「海老イモの唐揚げ」


フュージョン和食レストランで3年料理を学び、一茶庵料理長の友人からそば打ちを学んだ。自慢のメニューの一つ、「肉そば」（1,200円）は温かいそばに九条ネギと大山鶏チャーシューが載っているのがポイント。酒肴のイチ押し「海老イモの唐揚げ」（850円）は、粉末状のカラスミがまぶしてある。

自家製粉で打つ「外二」「生粉打ち」「さらしな」


築50年の民家を階層した、こぢんまりした木造の一軒家のそば屋。2004年創業。店の奥に設えた座敷は、柔らかな灯火に掘り炬燵を据え、くつろげる。そばは丸抜きを石臼挽き自家製粉しており、喉越しのいい外二（そば10に対してつなぎ2）、生粉打ち、さらしなと、3種類のそばを打つ。

試行錯誤でつかんだ自分流


揚げたての天ぷらを出すそば屋の先駆として知られる。
石臼自家製粉の生粉打ち。つゆは濃口と薄口から選べる。東京に住む関西人に、関東の味を押し付けない配慮がある。そばの盛りの量が多いのも特徴。写真は「ざるそば（生粉打ち）」。