多種多様の二八そばを提供


提供されるそばは全て石臼で挽いた二八そば。お薦めは「三色もり」（1,400円）。せいろは北海道産、田舎そばは栃木産と、それぞれ産地の異なるソバ粉を使用している。変わりそばもゴマやシソ等、2カ月に一度、季節に応じて素材を変えるという。

後世に受け継ぐべきは昨日と変わらぬ“同じ味”


同店の創作メニュー「しぐれ」（950円）は、鶏肉と揚げ餅が入った温かいつけ汁で食べる。揚げ餅でコッテリするため、肉は鴨等に比べて淡白な鶏をチョイスしている。

和食出身の店主の技が光る


旅館での調理経験を持つ店主が営む本店は種物が魅力。名物は「上天もりそば」（1,300円）では食材の目利きや下ごしらえに和食の技法を駆使した天ぷらが好評を博している。

谷崎潤一郎が欲しがった建物


江戸時代の庄屋の邸宅を移築した店舗。現店主の祖父が開業し、谷崎潤一郎が高額での購入を申し出ても譲らなかった店は、三和土にテーブルが2つ並んでおり、庭園からは港が見える。

父子が“エンボス棒”で打つ4種のそば


同店は、巣鴨の地蔵通り商店街で、栃木県産の食材をウリとしていた料理店「栃の木や」が、今年4月、本格手打ちそば店にリニューアルしたもの。エンボス加工よる凹凸が施された独自の綿棒を使い、生地との接触面に空気を含ませることで、薄くて丈夫な生地をつくっている。

福島で頑張る新店


JR常磐線「大津港駅」からクルマで約15分。店主は福島県楢葉町で開業の準備をしていたが、東日本大震災の影響により同県いわき市に避難し、店を開業した。「かき揚げそば」（800円）や「都そば」（1,000円）、「天ざるそば」（1,500円）等。