「そば屋の設えは店主の哲学が反映されなければならない」


一茶庵経営の傍ら、開業希望者向けのそば打ち教室を主宰している。そんな一茶庵は横浜元町の雰囲気に合わせた和洋折衷のモダンなデザイン。「店主の哲学＝店のコンセプト」を物語っている。

時代とともに変革する「一茶庵」


ブランドの歴史にとらわれない「新しい一茶庵」を標榜する。祖父の「蕎聖」片倉康雄氏の教えを受け継ぎつつ、そばずしに洋風の素材を取り入れる等、新しい試みも取り入れている。

オーソドックスなそば屋


目黒・権之助坂にある暖簾店。「せいろ」（580円）、「きのこ辛味大根おろし」（900円）、「二色せいろ」（970円）といったメニューが並ぶ。

和食の料理人による十割そばと天丼の店


店主の安藤通利さんの本業は和食の料理人。「せいろ　たべくらべ」(1,100円）は産地の異なる玄ソバとぬき実の食べ比べができる。また、高級食材「天使の海老」を使用した天丼も人気。いずれのメニューも和食の料理人ならではのこだわりが詰まっている。

小じんまりした店


テーブルが4つに、カウンターが5席。温かい「かいわれそば」（写真）は1,300円。

焼畑農業で栽培された在来種のそば


名物は「彩り野菜のおろし蕎麦」。椎葉村の在来種のそばを使い、素揚げるした赤と黄のパプリカ、ズッキーニ、茄子等が載ったカラフルな冷やしそば。このそばは、伝統的な焼畑農業を、日本で唯一行う宮崎・椎葉村で栽培されている希少なもの。