豆腐のくせはそばが消し、そばのくせは豆腐が消す


　実家は豆腐屋。店主は群馬の「一茶案」と、「ささや」で15年もの修行を積み、「豆腐のくせはそばが消し、そばのくせは豆腐が消す」という一茶庵創始者の言葉を胸に独立。そばの味はもちろんのこと、豆腐料理も柱のひとつ。「つけカレーせいろ」「一茶案カルパッチョ」は絶品。ぜひご賞味あれ。

これが本物のそば


　人は、そばの色を聞かれ何色を答えるだろうか。ここのそばは黒い。店主曰く、「これがホントのそばなの！」だそう。そばが黒いのは、甘皮まで一緒に挽き込んでいるからだ。噛み締めると、香ばしさが口中に広がる。

5色そばを楽しむ


　ここは季節によって変わる、色鮮やかな5色そばが味わえる。心のこもったそばを提供することを心がけている店主。材料も厳選し、そば粉は旭川産と、福井産をブレンドした物を使用している。

洋食店等で料理人をしていた店主が打つそば


　ここの店主は以前、洋食店等の料理人をしていた。そばは北海道・北空知のそば粉を使用し、独特の旨味とコシがある。漁師である両親が獲った魚介類を使った魚料理も絶品で、50種類以上にも及ぶ創作料理も展開している。

多い日には600杯も売り上げる人気店


　そば粉は、北海道幌加内産と福井県産をブレンドした十割の細打ち。2000年にオープンした「けんぞう蕎麦」は、いまでは地元客よりも、県外からやって来る客が大半だという。過去の来店客には、細川護煕元総理や、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の顔もあり、店内に写真が飾られている。

東京で味わえる、幻の「富倉そば」


長野県飯山市に伝わる「幻のそば」と称される「富倉そば」。つなぎにヤマゴボウが使用されており、芳しい香りや喉ごしの良さを同時に味わえる、十割と二八の〝いいとこどり〟なそばだ。「富倉そば」900円等。