山形のそば屋の源流は大衆食堂にあり


寒河江で40年以上前から営業する同店は、大衆食堂が発祥。若鶏を使用した「鳥そば」（800円）、店主自ら採った山菜がたっぷり入った「山菜そば」（1,000円）の他、ラーメンやうどん、ご飯もの等、多様なメニューを提供する。

豊後高田を代表する名店


大分県の豊後高田市は九州屈指のソバの産地。地元のソバを自家製粉し、冷たいそばは十割、温かいそばは二八で提供する。「ざるそば」（880円）は十割ながら喉越しよく、甘めのつゆが特徴。

“元尼寺”で食す石川の恵み


古くは加賀藩三代藩主。前田利常の正室である珠姫の菩提寺である築百年の元尼寺を店舗とする同店。同店一押しの逸品は治部煮風のつけ汁でいただく「つけじぶ」（1,100円）。そばを口に含むと治部煮の甘辛に煮込まれた鴨肉の風味。そして「雨の野の匂い」と評されるかぐわしいそばの香味が口に広がる。

打ちたて・茹でたての二八そばを格安で


安い・早いがウリの駅そば店だが、同店では店内で生地をこね、製麺している。注文ごとに二八そばを茹で上げて提供する本格派。人気メニューは「明日葉天そば」（450円）。明日葉のほろ苦さが、カツオだしの香り高いつゆによく合う。

素材の鴨を十全に生かした「鴨せいろ」


伝統的な黒塀や、シックな内観が格調高い同店。間接照明で照らされた店内は何ともムーディで、ディナの雰囲気に合った趣。同店の「鴨せいろ」だが、浮かんでいるつくねが絶品。鴨のモモ肉と大和芋を練ってつくられており、鴨の旨味が濃厚。

郊外にひっそり佇む十割そばの名店


十割で打つそばは自家製粉。産地は日によって変わり、常時十種類を揃える。人気の「鴨汁そば」（1,240円）は香り高く、十割ながら、歯ごたえ十分で喉越しもいい。