「野菜ソムリエ」が監修


食材として野菜に力を入れており、野菜ソムリエ協会で講師も務める星野訓生さん監修のメニューが並ぶ。「梅しぐれそば」（1,080円）は、まるでかき氷かのような白さの大根おろしがのり、梅の酸味と風味がそばと合う。

『二十四の瞳』の作家・壷井栄さんゆかりの店


みせのおじいさんが壷井さんと親しく、店名は壷井さんがつけた。粉にも、ダシにもこだわっている。

そば打ち職人とフレンチシェフの共演


「トマト風味の京鴨つくねせいろ」（2,080円）は、細打ちの「もりそば」と太めの「粗挽きそば」の2種類を味わえる。いずれも10割で、茨城県の常陸秋そばを自家製粉して提供している。

大阪随一の名物そば


「夕霧そば」（1,150円）は同店の名物そば。細かくすり下ろした柚子の表皮と信州産の更科粉を混ぜて打った変わりそば。柚子の風味を強く感じられる。

「名物女将」の心意気を伝承

女性のそば打ちが珍しかった時代、苦労しながらそば屋を開業した女将。その、女将の心意気から出汁の取り方までを受け継いだそば打ち職人が支えている。焼き鰹の本節を一時間半かけて旨味を引き出した出汁。季節折々のそば粉を厳選し、限定で出す十割と、喉ごしのよさを重視した二八がある。

江戸前名物の海苔と「シャコの金ぶら」


品川区内にはそば屋が150軒もある。若手のそば職人が集まって「名物をつくろう」とアイデアを捻り出したののがこの「品川そば」（写真、1,200円）。そば粉をつけて揚げたシャコ（金ぷら）と海苔がのっている。